カテゴリー: 【雑記】

  • 心の回復薬

    心の回復薬

    毒親から離れたからすぐに回復したか、というとそうではありません。私は今でも定期的にカウンセリングを受けています。

    以前に比べればずいぶん楽にはなったものの、「怒り」の感情には今でも敏感に反応してしまいます。大きな物音には体が強張りますし、他人の顔色を窺う癖も抜けきっていません。
    「相手を怒らせる=この世の終わり」という強迫観念が頭の中に染みついてしまっているので厄介です。

    最初のカウンセリング

    最初は、「毒親 相談」や「悩み相談」などとPC検索をして、県内でカウンセリングを受けられるところがあると知り、行ってみたのがきっかけです。

    始めたころは週1回、少し楽になったタイミングで2週間に1回、月に1回と頻度を減らしながら、約1年半ほど通いました。

    60分7,000円だったので、なかなか痛い出費でした。

    (なんで自分があの親のせいでこんなに労力やお金を払わなければいけないんだ)と思ったことは一度や二度ではありません・・・とにかく楽になりたい、変わりたいという一心でした。

    私がカウンセリングを続けた理由は「ただ自分の話を聞いてもらえる」ことが一番でした。自分の意見を言っても否定されない、馬鹿にされない、会話泥棒をされない、でたらめなアドバイスをされない。

    どれだけ家族の中でまともな「会話」ができていなかったのかを痛感する日々でした。

    ちなみに、今はオンラインで相談できる「うららか相談室」というサービスを利用しています。(https://www.uraraka-soudan.com/

    資格を持ったカウンセラーさんが大勢登録されているので、自分の悩みに合った方を探すことができます。
    つらいと出かけるのも億劫になることが多いので、自宅で受けられるのはとてもありがたいです。

    注意点

    注意点を挙げるとすれば、人と人なので相性は絶対にあります。

    これまで10人以上の先生のカウンセラーの方に相談しましたが、先生の雰囲気、言い方(伝え方)、傾聴力、解決策・・・本当に千差万別です。

    なんか違うかも、と思ったら、どんどん別の人にお願いすることをおすすめします。(お財布と相談しながら)
    「この人になら何でも話せる」と感じる人が、きっと見つかります。

    正直に言えば、カウンセリングでの根本解決はなかなか難しいと思います。
    でも、確実に心が軽くなるきっかけになります。

    もし今、同じように悩んでいる人がいたら、ひとりで抱え込まなくていいんだよ、と伝えたいです。

  • 初めての一人暮らし

    初めての一人暮らし

    両親からの影響を再認識した私。

    少しでも2人から距離を取ろうと、一人暮らしを決意します。

    幸い、実家から職場までかなり距離があり、通勤に2時間近くかかっていたので、「通勤が大変だから」と自然な理由をつけることができました。

    ドキドキの物件探し

    初めての物件探し、右も左も分かりませんでしたが・・・ネットで調べたり、一人暮らしをしている友人に聞いたりして、少しずつ条件を絞っていきました。

    ちなみに、当時の条件はこんな感じでした。

    ・家賃5万円以下
    ・バストイレ別
    ・職場から徒歩15分以内(駅からは遠くてOK)
    ・2階以上

    たまたま良い不動産屋が見つかり、担当の方が親身になって話を聞いてくださったおかげで、条件にぴったりの物件を見つけることができました。しかもオートロック付き。

    まだ入居中の部屋だったので内見はできませんでしたが、実際に現地に足を運び、PCで室内の写真や設備など詳しく説明してもらい、納得の上で契約を決めました。

    ちなみにこの後、父親に「内見せずに決めるとか馬鹿か!」と詰められ(正直に言うんじゃなかった)、更には勝手に不動産屋に電話して火災保険を解約されたりしました。

    それを見た母親は「父さんは人事にいたりして、こういう手続き慣れてるからね!」となぜか誇らしげでしたが。

    インテリアも自分で揃えたかったのに、実家で使ってない物を押し付けられたり、勝手に好みじゃない物を買ってきたり・・・。

    余計なことするな、が本音でした。

    でも、ここで揉めて一人暮らしが無しになるのは避けたい、と思い必死に我慢しました。

    一人暮らし、天国

    いざ、一人暮らしが始まり・・・よく「1週間くらいでホームシックになった」などと聞きますが・・・私は、まったくなりませんでした笑

    快適この上ない。天国です。
    なんでもっと早く始めなかったのか、とつくづく思いました。

    誰にも邪魔されない、誰にも気を遣わない、すべてが自由。

    家事などの不安はありましたが、後悔はひとつもありませんでした。

    この一人暮らしが、私の人生を少しずつ取り戻すきっかけになったのだと思います。

    皆さんは、初めて一人暮らしした時って、どんな感じでしたか?

  • 「親を嫌いになってはいけない」と思っていた

    「親を嫌いになってはいけない」と思っていた

    前回の続きです。

    暴君の父親、無自覚差別の母親。
    私は、ずっと両親のことが大嫌いでした。

    親としての義務

    でも、彼らは親としての義務を放置していた訳ではありません。
    住む家がなくて困るとか、生活に必要な物を買ってもらえないとか、そんなネグレクトみたいなことはありませんでした。
    奨学金も使ったものの大学まで出させてもらいました。

    「むしろ良い親じゃん」
    そう言われると、何も言えませんでした。
    確かに、私も親に甘えていました。実家で暮らしていましたし、アルバイト代は全部自分のために使っていました。
    でも、心の中にはずっとモヤモヤとした気持ちがありました。

    きっかけ

    3社目に入社後の私は、こんな人間でした。

    ・感情をコントロールできず、すぐ怒る
    ・思ったことをすぐ口に出してしまう
    ・責任転嫁したり、自分は正しいと思いがち
    ・誰も自分を分かってくれないと拗ねる
    ・人の話を聞けない

    お気づきかと思いますが、当時の私は、暴君である父親と同じ行動や考え方をしていました。まったくの無意識でした。

    気づかせてくれたのは、ある先輩の一言。

    「あなたは、もういい大人なんだから」

    ハッとしました。
    もう20歳はとっくに過ぎています。社会人歴だって、もう3年を過ぎています。世間一般から見たら立派な「大人」なのに、私がしていたことは・・・。

    当時を思い出すと、顔から火が出そうなくらい恥ずかしいのですが、あそこで私を見捨てずに指導いただいた上司・先輩方には感謝でいっぱいです。

    カウンセリング開始

    自分は何かおかしい。そのことに気づき、すぐに県内のカウンセラーを調べ、予約しました。

    親のこと、職場のこと、変わりたいと思ったこと、全部話しました。藁にも縋る思いでした。

    この時、私は話しながら泣き、過呼吸になっていました。でも、カウンセラーさんに「過呼吸になってるよ、ゆっくり息を吸って」と言われるまで、まったく自覚していませんでした。

    小さい子が、泣きすぎて「ゲホッ、オエッ」ってなっている、そんな感じです。泣いた時、こうなるのは私にとって「当たり前」でした。

    支離滅裂な私の話をカウンセラーの方は最後まで聞いてくれて、「辛かったね、今までよく頑張ったね」と優しく声をかけてくれました。号泣しました。
    そんな言葉をかけてもらったのは、初めてでした。

    両親が、大嫌いだった。

    自分の機嫌で当たり散らして、私を自分の思う通りにコントロールしてくるところも。
    私の話を最後まで聞かずに、自分たちの価値観を押し付けてくるところも。
    私の自尊心をズタズタに傷つけてくるところも。

    「良いお父さんだね」「良いお母さんだね」
    そう言われるたび「違う!!」と叫んでやりたかった。

    私は、今でもオンラインでカウンセリングを受けています。
    30年近く受け続けてきた心の傷は、簡単には治りません。

    かつての私と同じように「親を嫌いになってはいけない」と考えている人は、きっと多いはず。
    もし今、同じような思いで苦しんでいるなら、まずは自分の気持ちを大事にしてほしいです。

    同じ苦しみを抱えた人が、少しでも減りますように。

  • 毒になる親、まさにコレ。②

    毒になる親、まさにコレ。②

    前回の続きです。

    暴君な父親の存在は、本当にストレスでしたが、問題は父親だけではありませんでした。

    無自覚差別の母親

    母親は、父親(夫)と結婚してからずっと専業主婦。
    養ってもらっている、という負い目があるのか、父親(夫)には逆らいませんでした。

    そして、母親自身も、無自覚な男尊女卑の考えを持っていました。

    私には弟が2人と妹が1人います。
    私と妹には家事の手伝いをさせて、弟たちには何もさせませんでした。(平成生まれなんですが、これって普通ですか?)

    あとは、こんなこともありました。

    ・私が洗濯物を干したら・・・「そのままじゃ皺になるでしょ?なんでそんなことも分からないかな」と大きく溜め息。
    弟が洗濯物を取り込んだら・・・「取り込んでくれたんだ、ありがとう~!」と大喜び。(ぐしゃっと床に直置き)

    ・私が仕事を辞めた時は・・・「まだ家にいるの?いい加減仕事探したら?」
    弟が仕事を辞めた時は・・・「あの子は繊細だから、しょうがないよね」

    些細なことかもしれませんが、この2つは10年以上経った今でも根に持っています笑

    (※ちなみに、父親は妹のことを目に入れても痛くないほど溺愛していたので論外)

    諦め

    弟の1人が反抗期を迎えていた時期のこと。
    父親は単身赴任中で家におらず、父親そっくりの暴君状態の弟を止められる人はいませんでした。

    私は毎日のように暴言と時々暴力も受けており、とても辛かったのですが・・・
    母親は「男の子ってそういうものだから」と。
    それどころか、私が弟にこんなことをされた、と伝えても、「面倒くさい」と言いたげな視線を向けるだけでした。

    ある日、私が耐えきれず、自室のベランダで泣いていた時。

    母親は呆れたような表情で、溜め息まじりに言いました。
    「もう、そんなことしたってしょうがないでしょ・・・」

    この瞬間、私は悟りました。
    「ああ、この人にとって、私の気持ちなんてどうでもいいんだ」

    同時に、「もう絶対に、この人に相談なんてしない」と心の中で決めました。

    機能不全家族

    一見、普通の、どこにでもある家庭でした。
    家族全員で出かける日も何回もありました。まったく話をしない訳ではなかったので、傍目には仲の良い家族に見えていたかと思います。

    でも、私はこの中で、少しずつ、気づかないうちに心を削られていました。

    私が「この家族(主に両親)はおかしい」とはっきり自覚したのは、社会人になってからでした。

    ――次回、私がトラウマを克服していくまでを書きたいと思います。

  • 毒になる親、まさにコレ。

    毒になる親、まさにコレ。

    『毒になる親』(スーザン・フォワード/著、玉置悟/訳)
    という本を、読んだことはありますか?
    私はこの本で、自分の親が毒親だと確信が持てました。

    今回は、少し重い話になりますが、私の両親について書こうと思います。

    我が家の王様

    私にとって、父親を表す言葉は・・・「暴君」。
    それ一択です。

    「俺が間違ってるって言ったら間違ってんだ!!」
    こんな言葉を、平然と言う人間でした。

    特徴としては、こんな感じです。

    ・気に入らなければ舌打ち、机を叩く、とにかく怒鳴る
    ・口癖1「お前は馬鹿だな」
    ・口癖2「誰が金を出してると思ってるんだ」
    ・口癖3「そんなことも分からないのか」
    ・2~3才の息子たちを、言うことを聞かないからと
     蹴り飛ばす
    ・2才の娘の絵本を、片付けないからとゴミ箱へ投げ
     捨てる

    子どもの頃、私たち兄弟はビクビクと父親の顔色を窺ってばかりでした。なぜなら、この不機嫌スイッチは、いつ入るか分からなかったから。
    いつ噴火するか分からない火口に、ずっと立たされているようなものです。心穏やかに過ごせる訳がありません。

    現在、大人になって見れば
    「自分の感情も制御できない、ただのクソガキ」
    としか思わないのですが、当時は本当にほんっとーに、この父親の存在がストレスでした。

    ※ちなみに『毒になる親』の中にチェックリストがあるのですが、9割当てはまっていて笑った記憶があります。

    影響

    そんな父親の元で育った私。
    「相手に合わせること」「顔色をうかがうこと」が癖になっていました。何か言ったら怒らせるかもしれない、そんな恐怖心が常に心の中にありました。
    結果として私は自分の意見を言うのが怖くなり、「誰かの言うことに従っておけばいい」という考えを持つようになり、周りに流されやすい性格が出来上がっていきました。

    唯一の感謝

    たった一つだけ感謝しているのは、金銭面。本当に、それだけです。(父親の役割ってそれだけで十分なんでしょうか?)

    ――次回は、そんな父親の隣で「何もしなかった」母親について書こうと思います。

  • 転職は、“自分を守る”ための一歩

    転職は、“自分を守る”ための一歩

    皆さんは、就職(転職)する時、どの部分を重視しますか?

    給与、年間休日、仕事内容、勤務地、働き方、福利厚生、社風、会社の規模 etc・・・

    どーしても譲れない部分ってありますよね。

    でも、実際に働いてみると、最初の希望が変わったりします。
    逆に優先順位が低かった部分が絶対条件になったり、逆に重要だと思っていた部分が意外とそうでもなかったり。

    私は大学を卒業後、2度の転職を経験しました。

    転職を2回と聞くと、マイナスなイメージを持たれる方もいるかもしれません。
    でも、あのまま残るという選択をしていた場合、そう遠くないうちに身体も心も限界を迎えていたと思います。

    少なくとも私にとって転職は「逃げ」ではなく、
    自分を守るための行動』であり『成長の一環』でした。

    就職する前の私にとって、働くこと=お金を得ること、くらいの認識でした。会社の「勤務地」と「仕事内容」くらいにしか目を向けていませんでした。

    1社目で学んだこと

    ・正社員としての責任の重さ
    大学時代のアルバイトでは、誰かが必ずフォローをしてくれていました。でも、社会人になって初めて、「自分が責任を取る」という現実に直面しました。

    マネジメントの難しさ
    初めて上の立場になり、年齢も性別も性格もバラバラの人たちとコミュニケーションをとることの難しさを痛感しました。

    ・行動することの大切さ
    それまでの私は、人に言われるがまま、流されやすい部分がありました。
    でも、今回初めて自分の意志で「辞める」と決めたことで、自分を守ることができました。

    この後から、「年間休日」や「働き方」も意識するようになりました。(ちょっとだけ「給与」も)
    あんな地獄の猛連勤は二度とごめんです・・・。

    2社目で学んだこと

    ・どんなに環境が整っていても、価値観が合わないと続かない
    休みも給与も安定していても、「何を大切にして働くか」はその人次第。

    ・優しさに甘えるだけでは、成長できない
    周りが助けてくれることの有難さと同時に、自分が成長できなくなることの怖さにも気づきました。

    ・メインで動くよりサポートに回る方がやりやすい
    営業と事務の両方を経験したことで、自分はメインとして前に出て動くことよりも、誰かのフォローに回った時の方が力を発揮できると気づきました。

    ここは土日休みで比較的安定した職場でした。でも、社長のやり方、「社風」や「仕事内容」が合いませんでした。

    結果として、私は1社目で「働く厳しさ」を、2社目で「自分の強みと限界」を知りました。
    環境に流されるのではなく、自分の軸を持って選ぶことの大切さについて身をもって知りました。

    「どう働きたいのか」
    今でもまだ考え中の部分はありますが、転職によって得た学びは大きかったです。

  • 初めまして。

    初めまして。

    33歳、まだまだこれから

    ■

    特別な才能があるわけでもなく、目立つような人生を歩んできたわけでもない。でも、そんな平凡な私にも、伝えられることがあるんじゃないか?と思って、このブログを始めました。

    自己紹介

    簡単に自己紹介と経歴を。

    4人兄弟の長女です。

    大学を卒業して入社した会社を半年で退職、2ヶ月無職。
    転職した2社目も2年弱で退職、3ヶ月無職。
    その後入社した3社目に、今も在籍中です。

    20代で結婚し、3年足らずで離婚。今はお一人様時間を満喫中~(^-^)

    その過程で、自分の親がいわゆる「毒親」に当てはまると気づく。じわじわ距離を置いている真っ最中です。

    定期的なカウンセリングやセミナーを受けたりしたことで、どんどん人生が変わってきている状態です。
    誰かに話してみようかな、と思えるようになったのがこのブログを始めたきっかけです。

    私の得意・苦手

    話すことは、正直苦手です。
    余計なこと言っちゃった・・・言いたいこと言えなかった・・・なんて日常茶飯事。職場の電話応対でも、電話を切った後に「なんだよ、あの変な敬語~もっと違う言い方あったじゃん~」などと自分にツッコミを入れながら自己嫌悪と戦う日々です。

    電話対応に追われる会社員のイラスト(女性)

    (同じような経験、ありませんか?私だけ?笑)

    でも、書くことなら何とかできる。
    放った言葉は取り消せないけど、文字は書いたり消したりして何度でも修正できるから。

    (心配性なので、よく日本語が間違ってないか「○○〇 使い方」とか検索しまくります)

    これから、毎日更新していく予定です。

    ここで誰かが「クスッ」と笑ってくれたり、「あ~分かる~」と共感してくれたり、「この情報助かる!」と思ってくれたら、それだけで嬉しいです。

    私の経験が、少しでも誰かの助けになりますように。

    ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

    これから、どうぞよろしくお願いします。